この記事では、商標出願時に実際におこなった戦略や考え方をご紹介します。商標登録を検討している企業は、ぜひ一度目を通してみてください。
株式会社グレープストーンは、「東京ばな奈」「ねんりん家」「銀のぶどう」など、消費者の印象に残りやすいネーミングセンスやキャッチフレーズが特徴の洋菓子メーカー。洋菓子は、他社メーカーと混合しやすいので、各ブランドでイメージ戦略を考え、販売するすべての商品に商標登録をおこなっています。
商品企画会議には、企画担当やデザイナー・知財担当や製造部門の他に現場で働く店長も参加して、なるべく顧客のイメージに沿ったブランドイメージ戦略を考えました。先行商標調査も合わせておこない、登録される可能性が高い商品名のみ採用。
お菓子業界は類似商品を売り出す事例も多いですが、横のつながりを強くすることで話し合いのみで解決するケースがほとんどです。毎年40~50件の商標登録ができているのは、ブランドごとに顧客を飽きさせないイメージ戦略と、業界内のお付き合いによるものといえるでしょう。
参考元:特許庁:知的財産権活用企業事例集2016~知恵と知財でがんばる中小企業78~【PDF】https://www.jpo.go.jp/support/example/document/kigyou_jireii2016/01.pdf#page=6
株式会社プラザクリエイトは、世界ではじめてオンラインプリントサービスを開始した写真プリントショップチェーンで、「パレットプラザ」「55ステーション」が有名です。直営店とフランチャイズ店の責任者を集めて、定期的な知財研修会を開催しています。出願する際は、カタカナや欧文字、ロゴの併用を避けてそれぞれ単独で出願。単独で出願することで、無駄な争いを避けることが可能です。また、毎月同業者の動向をチェックして、損害の該当があった際の警告をおこなっています。
この会社では、顧問弁理士と契約しているものの、実際の知財管理は総務部が担当しています。先行商標調査や出願する商品、意見書の作成まで社員が対応できるよう、顧問弁理士から指導を受けているのもポイントです。
参考元:特許庁:知的財産権活用企業事例集2016~知恵と知財でがんばる中小企業78~【PDF】https://www.jpo.go.jp/support/example/document/kigyou_jireii2016/10.pdf
株式会社龍角散は、「龍角散ののどすっきり飴」「らくらく服薬ゼリー」「おくすり飲めたね」など、食品・医薬品・服薬補助製品の製造・販売をおこなう会社です。新商品の開発には、知財・開発・経営陣が綿密なスケジュールを組みながら進めています。出願のタイミングと請求の範囲の内容を開発の経過と並行しながらおこなうので、後から追加で出願する手間が省けるのもポイントです。
服薬補助食品は、類似品が出やすい傾向が強いので、業界の展示会へ積極的に参加して他社の動きをチェックします。平成25年度には、「服薬補助食品の商標権を侵害している」として他社の商品パッケージを変更させた事例もあるようです。元々多くの消費者からブランドイメージが定着しているメーカーだからこそ、つねに業界内の動向に神経を使っています。
参考元:特許庁:知的財産権活用企業事例集2016~知恵と知財でがんばる中小企業78~【PDF】https://www.jpo.go.jp/support/example/document/kigyou_jireii2016/02.pdf#page=6
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